オールラウンダー廻について

オールラウンダー廻

2008年〜2016年にイブニングで連載していた漫画なんだけど、
今から7年前も前に連載終了した漫画である。
コミックシーモアで無料の漫画見ている中で見かけて、
過去に連載中に一度見てたんだけど、(多分7,8巻までだと思う)
完結したということで、改めて一巻からみて見ようと思い、
読み返してみました。

オールラウンダー廻の概要

詳しくはWikiをみていただくのが早いかと…w
作者は遠藤浩輝さんで有名な漫画だとEDENという漫画を描いてた人ですね。
※オールラウンダー廻とは大分作風が違うので驚きました。
全19巻で完結済みとなります。

オールラウンダー廻のあらすじ

高校生の高柳廻が主人公の格闘技の漫画となります。
序盤は弱く、特徴のない平凡な廻が周りの仲間や、
試合をする中で出会うライバルなどを通じて成長していく
青春群像劇だと思います。

MMA(総合格闘技)の漫画

今読み返してみてびっくりしたんですが、
これMMA(総合格闘技)の漫画なんです。
今でこそ朝倉未来や、朝倉海などのスター選手の出現やRIZINの興行により
MMAも、メジャーになってきましたが、
この漫画はMMAが流行る前に終わっています。

非常に残念!!

時代によってはもっと流行っていた気がします。
最近ジャンプで始まった「アスミカケル」がMMA漫画だったんですが、
普通に面白いですからね。
MMAって、漫画にしても面白い題材だと思うんです。

何故MMAの漫画面白いのか

その①

MMAは、パンチもキックも寝技もありの総合格闘技なので、
それぞれの選手の個性が出しやすいと思うんです。
パンチが強い選手もいれば、キックが強い選手もいる。
寝技が強い選手もいれば、それこそオールラウンダーもいる。
TOP選手になればそれこそ全部できて当然なんだけど、
そういった個性のぶつかり合いが面白さの一つです。

その②

上記にもあるように、技術的な部分やフィジカル的な部分、才能なども
勝負の要素としてあると思いますが、
それ以上にかけひきなどの心理戦が面白さの一つです。
例えばボクシングなどもかけひきや心理戦は当然あると思いますが、
パンチのみでもさまざまなかけひきがあるのに、
そこに、キックや寝技が増えると、更に駆け引きがうまれます。

その③

女子も結構メジャー。これって格闘技の中では
結構珍しいんじゃないかと思います。
それは、上にもある通り、フィジカルだけの勝負ではなく、
それ以上に頭を使って、戦う格闘技だからです。
それが故に、オールラウンダー廻でも女子選手の試合もたくさん出てきます。

そうMMAって面白いんです。

オールラウンダー廻の面白さとは

オールラウンダー廻の面白さの一つは、上にあるような
MMA(総合格闘技)を題材にした漫画という点。
珍しいテーマだからこそ、MMAをやっている人、
MMAが好きな人は無条件ではまれるんじゃないかな?
それでいて、そこまでマニアックすぎる知識は不要だと思うので、
MMAに興味があるんだけどぐらいの人でも楽しんで読めると思います。

次にキャラクターの良さですね。
主人公の高柳廻はもちろんのこと、幼馴染でライバルの山吹木 喬、
同じジムメイトの神谷真希など個性豊かな登場人物がたくさん出てきます。
次々と強敵が現れますが、その対戦相手にもそれぞれのストーリーがあり
負けられない理由があります。
実に魅力的で見ごたえのあるキャラクターの書きかたです。

最後に主人公論の話をします。

主人公がどうあるべきか。
1)とてつもない才能がある、めちゃくちゃ強い、チート主人公。
2)何の才能もなく、最初はヘタレなのにも関わらず徐々に成長する
努力の天才主人公

主人公は大きくわけてこの二つがあると思います。
ワンパンマンなんかは1)の典型ですよね。
2)の場合は、その漫画の中で一番強いのは主人公じゃない場合が多いですね。
なんの才能もなくはいいすぎかもしれませんが、それなりに最初から強くても
それを凌駕するチートキャラがその漫画の中にいるという感じですね。
五条悟とかいい例ですね。もはや主人公より人気あるじゃね?
という人がいるんすよね。

そういう意味で言うとオールラウンダー廻は、2)なんです。

どっちの主人公の方がいいという話ではないんです。
1)は漫画としてスピード感や爽快感があります。
一度も負けない最強主人公は、相当爽快感がありますよね。
対して2)は、親近感と共感性を呼びます。
負けること、すくなからず多くの人間は2)なのです。
現実味が一気に増すところから、リアリティがでてきます。

オールラウンダー廻はリアリティのある漫画です。
連載期間が2008年〜2016年とありましたが、
日常のなかに2011年の地震の話がでてきます。
見る人によっては苦しく感じる部分もしっかりと描いています。
波動拳もかめはめ波もでません。人も死にません。
そのリアルな感じが自分はとても好きでした。

このタイミングでいい漫画に出会えたこと幸せに思います。

あなたも気になったら是非オールラウンダー廻を読んでみてください!

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